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今を生きるⅣ

part13

私たちの心はややもすると、過去の出来事と未来への不安で生きています。今(現在)を忘れています。明日への希望ではなく、明日への不安の中に心が囚われています。特に、歳を重ねれば重ねる程、この傾向に陥りがちです。
この要因に私たちの複雑な心(気持ち)のあり方が関係しています。私たちの感情は、外発的刺激や内発的刺激を受け、その反応として怒り・喜び・悲しみ・嬉しい・寂しい・好き・嫌い・不安などを呼び起こし、一喜一憂しています。特に怒りは、二次的感情で心のエネルギーを莫大に消費します。これら感情を無理に押さえ込むと、心が疲弊してしまい精神的に影響を及ぼしかねません。



また、仏教用語で
「『人身受けがたし。今すでに受く』という教えがある。「人間としてこの世に生まれることはまれなる事である。しかし、私達はすでに人間としていのちをいただいた。有難いことである」等の意味になる。
明源寺ブログ浄土真宗本願寺派 https://blog.goo.ne.jp/myougenji/より引用」

不安を敵にまわすか、友として受け入れる事ができるか?不安を排除しようとすれば、益々不安は大きくなってくるはずです。不安が大きくなってきたら、それはもう貴方は限界だと心身が教えてくれているのです。『人身受けがたし。今すでに受く』たまたま人間として生まれてきたものの、ロバにうまれたか?蝶に生まれたか?分かりません。唯一、人間は不安の中にも希望を見出すことのできる生き物です。だから大丈夫!心は常に「きっとうまくいく」
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今を生きるⅢ

part12

「過去の栄光に囚われる」とは、どんな状況が望ましいのでしょうか?
スポーツの世界ではよく、元○○のチャンピオン、元○○団体所属の解説者等、元○○が使われています。これら元○○は、自己のアイデンティティであり、自己の歩んできた人生そのものです。また私たちは、その人の過去の実績を認識することで一種手のハロー効果の影響下におかれ、初めて会ったとしても尊敬の眼差しでその人物を評価します。なぜなら人はたくさんの情報を入力しているため、効率よく情報を振り分けるようと、そのような心理が働くことが要因の一つとなります。結果、他者にとっては都合の良い「過去の栄光」です。

このことは当事者にとっては「過去の栄光に囚われる」につながることにもなります。しかしこれらの事例では、過去の努力で、今を生き、そして未来に自己を導くものと考えられます。結果、自己にとっての望ましい状況となります。
では、望ましくない「過去の栄光に囚われる」とは?心を過去に置き忘れてきて、今を生きていること感じられず、未来を見出すこともできない、結果、自己肯定感を持てない状況に陥っている状況でしょう。

私たちの身の回りでも、大なり小なり過去の実績に振り回されず、今をしっかり生きている人もいれば、過去に心を置き忘れ、現在を満足できず周りの社会環境に不満をいだきながら明日への光を見いだせない人もいます。
しかしこれらは全部自分の心が作り出している幻影であり、現在をどう捉えるか?は、自分の心次第とも言えます。

今を生きるⅡ

part11

part10で、なぜ私たちは、充実感を持って今を生きられないのか?そのキーワードのが、「心のとらわれ」と私たちの「複雑な心」であると考えました。今回は「心のとらわれ」について考察してみます。

あたりまえのことですが、私たちが充実感を持って今を感じることができれば心は幸福感に満たされます。自己の心が満たされれば、心に余裕が生まれ視野が広がり周りにも優しくなれます。すると建設的な人間関係を構築でき、さらに充実感を持って人生を生きていけます。まさに正のスパイラルが生じることになります。presentation_slide_fukuzatsu1.png


しかし残念ながら私たちの心は過去と未来にばかりとらわれ、今の瞬間に充実感を持って生きていない方が多いのではないでしょうか。ひとつのパターンとして例えば、仕事の取引先での商談や会社の重要会議でのプレゼンをしなければならない場面があります。この時、もしプレゼンが思うようにうまくいかず終わってしまったら、プレゼンの反省を活かし次の場面でそれを前向きに捉え取り組めれば自己成長とへつながるでしょう。

しかし(あの時、~しておけば結果が違った。)など、いつまでも頭の中でプレゼンの反省だけに囚われ過ぎると、自己嫌悪に陥ってしまい辛いストレスを抱えてしまいます。すなわち反省という名の過去に囚われることになります。また、その囚われから、(取引先との商談がなくなるのでは、会社での立場がなくなってしまうのでは)などと、今度は未来の不安に囚われてしまいストレスを重責することになります。さらに過去と未来への思いが断ち切れず何度も何度も思い巡りストレスをその都度感じることになります。
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結果、極端に言えばうつ病など精神疾患に陥りかねません。このように負のスパイラルに陥っている状態ではとても「今を生きる」ことが難しいでしょう。特にこの事例は、真面目な人に見られるパターンでしょう。しかしこの心理的ストレスは、全部自分の心が作り出している幻影であることに築くことが大切です。

 次回は、過去の栄光に囚われる人のパターンを考えてみます。

「今を生きる」を考えてみる

part10

「今を生きる」とは、どのようなことでしょうか?
言葉の意味としてgoo辞典を要約すれば「今」とは、現在であり時間の流れを捉えた時間的瞬間の意味合いが強い慣用語です。では「生きる」とは、パーソナル現代国語辞典によると、「{動詞}命を保つ。生活する。生き生きする。役に立つ。」と解説されています。すなわち「この瞬間をハツラツしながら生命を保つ」と解釈できます。

 言葉の意味としては理解できますが、日常生活をするうえで実体験として「この瞬間をハツラツしながら生命を保つ」ことの実感が薄く、感じられない人が多いと思われます。しかしこの実感は、他人が与えてくれるものでなく自分が心で感じるものですね。そして私たちは「今を生きる」ことの難しさを知っています。
現にこの難題「今を生きる」ためにはどうすればよいか、を過去から現代まで様々な人や分野で問われてきました。わかりやすい例として大乗仏教の一派である禅宗では「今ここ」目の前の今に集中する事の大切さを座禅など通して解いています。

 なぜ私たちは「今を生きる」実感がないのか、この難題の1つのキーワードが「心のとらわれ」と「複雑な心」であると言えます。端的に言えば、心が過去と未来にとらわれている。自分の心が思うようにならない。だから「今を生きる」ことが困難となってしまうということです。
次回は、このキーワードをもう少し深く考察してみます。

ユングの心理学とは

part7

前回、part4~6まで無意識について述べてきました。無意識について考察していく上で外せないのが、オーストリアの心理学者であるジークムント・フロイト(1856~1939)の弟子であり、後に心へのアプローチの考え方の違いから袂を分かちあったスイスの心理学者カール・グスタフ・ユング(1875~1961)です。
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 フロイトは、心を「意識」「前意識」「無意識」の三層構造として捉えていました。さらに夢分析として眠りについている間は、意識レベルの働きが弱くなることで抑圧として無意識下に閉じ込められた願望や不安などが、幼児期の性的体験の強い影響を受けながら無意識下の自分のメッセージとして間接的に夢としてあらわれる「夢判断」を提唱しました。

 それに対しユングは、無意識を「個人的無意識」と「集合的無意識(普遍的無意識)」として捉えました。個人的無意識は、個人的体験からなるもので自分が認識している意識の領域に、自分が認識していない自分が夢を通して現れてくるとしました。また、集合的無意識は、人類が遺伝的に受け継がれてきた共通でもっている記憶やイメージ(元型)で昔話や神話などを通して現れてくると考えました。

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 ユングの考える深層心理のイメージは、
個人 → 家族 → 部族 → 民族 → 人類 と深い層に降りていくほど、人間共通の集合的無意識が広がると考えることが特徴です。

 フロイト、ユングと考え方の違いはありますが、彼らの理論のどちらも現代の心理学に多大な影響を与えています。
すなわち人間の心は、それだけ深く複雑だということにつきると考えます。



参考文献

神田久男(編著)『心理臨床の基礎と実践』 樹村房 1998 
金城辰夫 監修 藤岡新治・山上清次 共編 『図説 現代心理学入門』培風館 1990年 
渋谷昌三 監修 『心理学がイッキにわかる本』西東社 2001
深堀元文 編著 『心理学のすべてがわかる本』日本実業出版2007
心の謎を探る会 著 『精神分析が面白いほどわかる本』河出書房新社 2012
プロフィール

和楽

Author:和楽
心理学を学び「ちょこっと」だけ専門家としての観点と個人的見解から、ブログに訪れた人が自分の心の構造を客観的に捉えることで自分に気づき、自己解決につなげてもらうことで「ちょこっと」でもストレスを減してもらえればと発信していきます。

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